株式会社JMDC(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:松島 陽介)の子会社である株式会社ユニケソフトウェアリサーチ(本社:東京都港区、代表取締役社長:山田 猛、以下ユニケ)は、AI(Artificial Intelligence, 人工知能)を活用した保険薬局の在庫適正化サービスの実用化にあたり、複数の薬局チェーンにおける効果検証に着手いたします。
■本件の背景・目的
ユニケは長年にわたり、保険薬局や薬剤師を支えるレセコン、電子薬歴、医薬品データベース等のメディカルヘルスケアソリューションを提供してまいりました。近年においては、クラウド等の技術における戦略的パートナーである株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング(本社:東京都港区、代表取締役社長:杉山 健)の協力を得て、薬局の業務アプリとクラウドを連携できるデジタル基盤を構築してまいりました。薬局の現場で発生したデータをクラウドで処理することにより、薬局内のコンピューティングだけでは実現の難しかったビッグデータ分析や他のクラウドサービスとの連携など、先進技術を利活用できます。
このデジタル基盤の上に、AIを活用した需要予測サービスを開発し、複数の薬局の在庫データを元に検証を行った結果、欠品回数、発注・納入回数、毎月末の在庫金額を削減できることを確認いたしました。また、6月末よりAIによる在庫適正化サービスを導入し実運用に入った薬局もあり、コロナ禍において処方箋枚数の減少や長期処方の増加へと市場が変化する中においても、一定の評価を得ております。
(表.実証店舗における改善度)
他方、保険薬局の店舗により様々な特性があります。特定の病院やクリニックの処方箋を集中的に受けるタイプ、不特定多数の医療機関の処方箋を受け付けるタイプ、処方箋の有無を問わず地域の住民の健康をサポートするタイプなど、特性により医薬品の需要は異なります。
これら様々なタイプの薬局にも「在庫適正化サービス」の効果について検証することとし、以下の保険薬局様のご協力をいただける運びとなりました。それぞれの保険薬局様でパイロット店舗を選抜いただき、効果検証にご参加いただきます。
(表.効果検証参加保険薬局[音順])