株式会社JMDCと共同研究者による共同研究の成果が、下記のとおり生活経済学会誌において研究大会会長賞受賞論文として掲載されましたのでお知らせいたします。研究大会会長賞の受賞については過去のリリースをご覧ください。
共同研究「生活経済学会研究大会会長賞」のお知らせ(2020年9月15日)
■書籍情報
永井克彦・山本信一・米山高生(2021)「健康アプリへのログインに因る「マイナスのモラルハザード」-大量データを用いた被保険者の健康増進をめぐるインセンティブに関する研究」『生活経済学研究』第53巻,pp.107-129。
■研究概要
健康増進型医療保険における被保険者の意識変化が、生活習慣の改善及び健康診断項目の改善と結びつくかどうかを確認することは非常に重要です。被保険者の意識変化を知ることは困難であるため、本研究ではスマホ用健康アプリへのログインを意識変化の代理変数とし、株式会社JMDCの健康保険組合由来データ及び健康アプリ「Pep Up」のログインデータを用いて、以下の2つの仮説について実証研究を行いました。
仮説1:ログイン(意識変化の代理変数)が有ることで、生活習慣の改善が促進され、悪化が抑制される。
仮説2:ログイン(意識変化の代理変数)が行われることで、健康診断計測値が健康診断基準値から外れている被保険者について、健康診断基準値に近づく方向の影響がもたらされる。
■共同研究者
立命館大学名誉教授 山本 信一 先生
東京経済大学経営学部教授 米山 高生 先生