JMDC

JMDC健康経営宣言

JMDC健康経営宣言

株式会社JMDCは、健康社会の実現を目指す企業として、従業員やその家族のさらなる健康維持・増進を図り、よりよい職場環境の創出が企業力を高める重要な要素であることを認識し、健康経営の実践を宣言します。

健康経営を実践するために、会社は以下を実行します。

  1. 社長自ら健康経営を牽引し、会社をあげて健康になることをコミットします。
  2. 社員の健康に資する活動を計画し、経営会議にて進捗確認や見直しを行います。
  3. 健康経営活動については、従業員と共有し、健康への取組改善へと繋げていきます。

制定日 2017年3月31日
最終改訂日 2024年10月11日
株式会社JMDC
代表取締役社長兼CEO 野口 亮

健康経営戦略マップ

健康経営推進体制

JMDCの健康経営は、経営トップを健康経営推進の最高責任者とし、具体的な施策の企画・運営を健康推進室が行っています。そのほかに経営管理部・HRや各事業部との連携をしています。労働安全衛生・健康経営浸透・施策周知活性に関する情報共有・協議・コミュニケーションは、毎月の安全衛生委員会にて実施しています。そのほかに2024年度より各部門に設置したウェルネスアンバサダーとともに、方法の検討及び活動を行っています。また、保険者である関東ITソフトウェア健康保険組合とのコラボヘルスの連携も年々強めています。

2024年度活動計画

労働安全衛生・リスクマネジメント

1~2か月に1回、産業医による職場巡視を実施しております。指摘箇所については、関連部署と連携し早急な改善を図っています。これまでに、オフィス内で怪我が発生した箇所のコーナーガードの設置や、個人情報を取り扱う部署の環境改善の検討・実施等を行っております。

コラボヘルス

保険者である関東ITソフトウェア健康保険組合とJMDCにおいて、コラボヘルス推進の一環で健診結果等データの共同利用を実施しております。特定保健指導については2022年度(2021年度健診結果含む)より、社内健康管理担当者から対象者へ直接利用勧奨をする取り組みを開始しています。また、2023年度より特定保健指導参加者に対し「健康インセンティブ」の付与を開始しました。これらの取り組みにより特定保健指導実施率が大幅に向上しており、2023年度分については60%を超える実施率を見込んでいます。今後は、対象者率の減少に向けても取り組みを強化します。

年度 特定健康診査実施率(%) 特定保健指導実施率(%) 対象者比率(%)
2023 集計中 集計中 17.8
2022 84.6 48.3 17.8
2021 82.6 12.0 17.7
2020 92.9 30.0 13.2

その他、取り組み状況

・セミナー参加率 %(満足度)

年度 セルフケア ラインケア 女性の健康 睡眠
2023 75.8 (75) 92.1 (75) 79.8 (73) 83.9 (86.5)
2022 73.2 (-) 84.2 (68.7) 84.2 (70)

 

・施策実施・参加状況

年度 ウォーキングラリー (%) 食事プログラム (名) 健康インセンティブ (%)
2024 56.3 20
2023 54.3 66.6
2022 66.7 60.0
2021 90.3 60.9

具体的な取り組み

・食事プログラム

2024年度の重点施策として、糖尿病リスク者の減少・生活習慣改善を目的に「食事で血糖スマートチャレンジ」の実施をしました。糖尿病リスクのある社員を対象に、持続血糖測定器(CGM)を活用し、普段の生活での血糖変化を観察したうえで、栄養バランスの整ったお弁当とともにセミナーを聴講し、再度CGMを装着して生活改善に取り組む内容です。参加者同士の社内SNSを通じた交流や、希望する社員への保健師面談を実施し、生活改善行動の活性化も図りました。このほかに、2024年度には睡眠に関する施策の実施を予定しています。

・WR(ウォーキングラリー)

健康保険組合が主催の、Pep Up※1を活用したWRを毎年春・秋の年に2回実施しています。このほかに、2024年度は冬にJMDC主催のWRを実施する予定です。

※1 Pep Up
JMDCが提供するPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)サービスです。医療機関での診療記録や検査結果、健康診断結果、処方薬の情報など健康に関わる様々な情報を集約し、蓄積した膨大な医療データの分析に基づいて一人ひとりのユーザーに合わせた個別アドバイスや疾病リスク表示をおこないます。また、健康維持管理に必要な日々の運動・生活習慣記録ツールでもあり、定期的に開催される報奨付き運動促進イベント等により行動変容ステージを無理なくステップアップするよう促すことができる生活習慣改善ソリューションでもあります。

・健康インセンティブ

JMDCでは、様々な健康施策に対して独自のインセンティブを付与しています。2023年度は、特定保健指導の参加、歯科健診の受診、健康年齢※2の維持・改善に対してPep Upポイントの付与を行いました。インセンティブにより、特定保健指導実施率・歯科健診受診率ともに大きく向上しました。2023年度の健康インセンティブ支給実績は、総支給額2,32,2400pt、1名あたり平均7,400pt(1pt=約1円)となりました。

※2 健康年齢
健康年齢は、JMDCが蓄積した360万人のデータから、「健康診断の結果」と「医療費」の関連性を解析することで、個人の健康診断の結果からその人の健康状態を指標化し、年齢で表したものです。 実年齢よりも健康年齢が高いほど、同世代と比べて生活習慣病リスクや将来医療費が高くなる可能性がある事を表します。

健康に関する結果指標

健診、二次検査、ストレスチェックは全員受診(100%)を目標とし、毎年取り組んでいます。2024年度より、年内の健診受診を必須として周知の徹底、および「健康インセンティブ」の付与対象を年内健診受診者のみに設定しています。また、毎年の健康増進・保健事業の実施において、健康診断の結果指標のほか、社員の意識・行動変容を把握するため、生活習慣、ヘルスリテラシー等の状況をモニタリングしています。

・健康診断の結果指標(%)

年度 健康診断
受診率
二次検査
受診率
肥満
リスク
高血圧
リスク
糖尿病
リスク
脂質異常症
リスク
肝機能障害
リスク
2023 99.5 確認中 25.1 19.4 31.8 49.8 30.1
2022 99.7 74.4 26.5 15.0 27.9 49.6 29.8
2021 100 68.9 25.2 15.4 25.2 56.0 28.2
2020 98.1 67.0 26.9 13.8 26.5 53.8 33.1

 

  • ✓肥満リスク:BMI25以上又は腹囲:男性85cm,女性90cm以上の割合
  • ✓高血圧リスク:収縮期血圧130mmHg以上又は拡張期血圧85mmHg以上の割合
  • ✓糖尿病リスク:空腹時血糖100mg/dl以上又はHbA1c5.6%以上の割合
  • ✓脂質異常症リスク:LDL120mg/dl以上又はHDL39mg/dl以下又は中性脂肪150mg/dl以上の割合
  • ✓肝機能障害リスク:GOT31U/I以上又は GPT31 U/I以上又はγ-GTP51 U/I以上の割合

 

・生活習慣(%)

年度 睡眠 運動 食事 飲酒 喫煙
速度 就寝前 朝食 毎日
2023 61.1 30.3 34.8 28.1 28.1 22.5 11.9 12.1
2022 67.6 22.8 33.2 28.4 34.0 19.2 16.2 14.8
2021 72.3 19.2 31.6 30.6 30.6 22.8 14.1 14.8
2020 67.4 22.1 34.2 33.7 33.7 23.8 18.5 14.2

関東ITソフトウェア健康保険組合のITSヘルススコアリングレポートの問診結果シートより抽出

  • ✓睡眠:「睡眠で休養が十分とれている」に対して「はい」と回答をした者の比率
  • ✓運動:「1回30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施している」に対して「はい」と回答をした者の比率
  • ✓食事
    速度:「人と比較して食べる速度」に対して「速い」と回答をした者の比率
    就寝前:「就寝前の2時間以内に夕食をとることが週3回以上ある」に対して「はい」と回答をした者の比率
    朝食:「朝食を抜くことが週3回以上ある」に対して「はい」と回答をした者の比率
  • ✓飲酒
    量:飲酒日の1日当たりの飲酒量が2合以上と回答をした者の比率
    毎日:お酒を毎日飲むと回答をした者の比率
  • ✓喫煙:「現在、たばこを習慣的に吸っている」に対して「はい」と回答をした者の比率

 

・ヘルスリテラシー・行動変容(%)

 

年度 ヘルスリテラシー 行動変容ステージ
収集 選択 理解と伝達 信頼性と判断 計画や行動 意思あり 取り組み済
2023 87.6 70.5 56.5 55.3 61.6 50.3 34.2
2022 51 37.8

 

  • ✓ヘルスリテラシー
    下記について、強くそう思う~全くそう思わない、の5件法でアンケート。強くそう思う・そう思うと回答した者の割合を記載
    情報収集:新聞、本、テレビ、インターネットなど、色々な情報源から情報を集められる
    情報選択:たくさんある情報から、自分の求める情報を選び出せる
    情報理解と伝達:情報を理解し、人に伝えることできる
    情報信頼性と判断:情報がどの程度信頼できるかを判断できる
    情報に基づく計画や行動:情報をもとに健康改善のための計画や行動を決めることができる
  • ✓行動変容ステージ
    健診の問診にて、意思あり(6か月以内・近いうち)、取り組み済(6ヵ月未満・6ヵ月以上)と回答した者の比率

 

・メンタルヘルス

 

年度 ストレスチェック
受検率(%)
高ストレス者
割合(%)
メンタルヘルス
(%)
メンタルヘルス
休職者率(%)
2023 99.8 8 6.7 1.28
2022 99.1 10.1 11.7 2.78
2021 99.0 7.7 4.2 3.74

 

  • メンタルヘルス:ストレスチェックの組織分析の結果、全対象事業者中、ストレスが少ない事業者から数えて上位何%にいるかで算出
  • メンタルヘルス休職者率:メンタルヘルス不調により1か月以上休業した者の数を年度末在籍者で除した割合

最終指標

JMDCは「健康で豊かな人生をすべての人に」をビジョンに掲げております。現状では、健康課題がある方以外にも、全員が日々充実していきいきとした生活を送れているとは言えない状況です。まずは、従業員とその家族、次のステップではパートナーの皆様方、地域社会とより多くの方を対象とし、仕事もプライベートも、充実した日々を過ごしてほしいと考えております。そのため、健康経営で解決したい経営課題を「健康で豊かな人生をすべての人に」とし、ウェルビーイング、ワーク・エンゲイジメント、プレゼンティーズム、アブセンティーズムを最終指標として設定しています。

 

年度 ウェルビーイング(%) ワーク・エンゲイジメント平均値 プレゼンティーズム アブセンティーズム
SPQ平均値 SPQ 80
以上の割合(%)
メンタルヘルス
による休職(日)
体調不良による
勤務調整(時間)
目標 80以上 4以上 80以上 100 ゼロ ゼロ
2023 72.7 3.28 79.3 59.1 1.4 5.0
2022 77.6 59.9 2.81
2021 76.9 56.1 2.66

 

  • ✓ウェルビーイング
    • 慶應義塾大学大学院 前野隆司教授 幸福度アンケート(幸せの4因子企業版)内「自分は幸せに働いていると思う」の設問に対する回答(全くそう思わない~とてもそう思う、の7件法)を3段階に分類。ポジティブに回答した者の割合
    • 測定人数 412名/回答率 99.3%(2023年度)
  • ✓ワーク・エンゲイジメント
    • ユトレヒト・ワーク・エンゲイジメント尺度9項目版を用いて測定。活力(仕事をしていると、活力がみなぎるように感じる)、熱意(仕事に熱心である)、没頭(私は仕事にのめり込んでいる)の3下位尺度。全くない~いつも感じる、の7件法にて測定。活力・熱意・没頭の全体の平均点を掲載。
    • 測定人数 412名/回答率 99.3%(2023年度)
  • ✓プレゼンティーズム
    • SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大1項目版)を用いて測定。病気やけががないときに発揮できる仕事の出来を100として、過去4週間の自身の仕事を0~100で自己評価
    • 測定人数 423名/回答率 99.2%(2023年度)
  • ✓アブセンティーズム
    • メンタルヘルスによる休職期間の延べ日数/全社員数
    • 直近3カ月で、健康上の問題によりお休みをしたまたは勤務時間を調整した時間
      測定人数 412名/回答率 99.3%(2023年度)

※目標値について
アブセンティーズムの目標値をゼロとしておりますが、メンタルヘルスによる休職や体調不良による勤務調整は、必要な場合には適切に行うべきであり、必ずしもゼロの状態が最適とは考えておりません。そのため、必要な場合には休むことができるよう、環境・体制の改善を常に続けていきます。

その他

労働安全に関する指標は、以下の通りです。

 

年度 平均月間所定外労働時間 年休取得率(%) 労働災害件数
2023 21.9 73.5 0
2022 20.2 67.3 2
2021 20.2 64.1 1
2020 21.3 62.0 0

※上記については、株式会社JMDC自社単体の内容です。

以上

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